代謝の生理学

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3.運動時の糖代謝

 グリコーゲンやグルコースの燃焼は、2段階からなる。第1段階は、O2の供給を必要としない無酸素的な解糖過程であり、第2段階はO2の充分な供給のもとで行なわれる有酸素的な酸化反応である。

 短時間の激しい運動は、無酸素的に行なわれるが、この場合は筋肉中のグリコーゲンが主に分解されグルコース1-リン酸からグルコース6-リン酸を経てピルビン酸となり、乳酸の生成が盛んになる。

 軽度から中等度の運動強度で長時間続く運動では、O2が充分供給され、有酸素的な酸化反応の占める割合が増加する。まず、グリコーゲンやグルコースが解糖と同じ経路をたどりピルビン酸となる。その後、O2の供給が充分だとアセチル CoAとなり、ミトコンドリア内のクエン酸(TCA)サイクルに入りCO2と2Hが放出される。2H+はチトクローム系(呼吸鎖)に入り、酸化と還元を繰り返しながら、最終的には1/2 O2と反応してH2Oとなる。