暑熱トレーニング

  トレーニング学>暑熱トレーニング

12.順化方法の比較

 暑熱負荷を同一時間帯に繰り返して順化させると、その時間帯の少し前から概日リズムによる核心温の上昇が抑制される。暑熱順化・トレーニング後には暑熱負荷もしくは運動負荷終了時の核心温が順化前よりも低くなる。統一した見解はないが、これには安静時の核心温が低下するために、温熱負荷終了時の核心温が低下すると示唆する報告もある。上記の同一時間帯の繰り返しの順化による核心温上昇の抑制がこのような反応に影響しているのかもしれない。

 運動トレーニング方法はいくつかあるが、暑熱順化の効果を得るためには最大酸素摂取量が増加するような有酸素運動の方が有効である。しかし、これは若年者における見解で、高齢者においてはレジスタンストレーニングによっても順化の効果が得られるとの報告もある。

 暑熱順化方法は、高温・低湿度の方が、高温・高湿度よりも体温調節機能の改善が顕著である。また、運動トレーニングも低温環境で実施するよりは高温環境下で実施する方がその効果は大きい。この他に気圧の影響を加味すると、低地・高温環境下でも十分に体温調節機能は向上するが、高地・高温下の方がその効果が大きいことも報告されている。