暑熱トレーニング

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8.汗腺機能3

 発汗量が増加すると、導管を通過する速度が速くなるために、Na+の再吸収が低下する。すなわち、多量発汗時には汗に含まれるNa+の濃度が上昇する。しかし、暑熱順化・トレーニング後には発汗量が増加しているにもかかわらず、汗に含まれるNa+濃度が低下する。これは、導管部における再吸収能力が増加していることを示し、多量の発汗時においても体内からの塩分喪失が抑制される。

 暑熱順化・トレーニング後には発汗量が増加するが、熱放散に効果的な有効発汗量だけが増加しているわけではない。暑熱負荷の条件(温度・湿度)にも依存するが、無効発汗量も増加している。高温・多湿環境下で順化させると、有効発汗量の増加の効果は低い。このことは暑熱順化をしても無駄な水分喪失があるので、運動時の水分摂取の重要性があることを意味している。