加齢、性差、環境の影響

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2.性差

  女性の筋力、好気的運動能は男性の70% 程度と低いが、それは全身の骨格筋量が少ないことで一部説明が出来る。男性の骨格筋量の増加は、思春期以降のテストステロン(testosterone)の分泌のタンパク質同化作用 (anabolic effect) によるところが大きい。

 一方、女性における思春期以降のエストロゲン(estrogen) の分泌は、乳房、臀部などの皮下脂肪の蓄積を引き起こす。その結果、非運動鍛錬者でも女性では体脂肪 (body fat) は体重の26% と男性の15% に比べ高い。この傾向はマラソン選手でも変わらない。また、思春期以降のエストロゲンの分泌は長骨の骨端軟骨の急速な成長を促すが、その効果は短期的であり14〜15歳で成長は停止する。一方、男性では18〜20歳まで身長は伸び続ける。これらが、女性の骨格筋量が男性に比べて低い原因となる。また、女性における体重当たり高い体脂肪は、体重当たりの筋力、好気的運動能の値を低下させる。